2014/01/28

微信がグーグルと提携、米国市場開拓を目指す


海外の各IT企業が中国で業績不振に陥っているが、中国企業の海外進出はどのような状況だろう?スマホ向けインスタントメッセンジャー「微信(WeChat)」は米国人ユーザーを引きつけるため、グーグルと提携し「グーグルアカウントとリンク、友人紹介優遇キャンペーン」を実施することが、26日明らかになった。

微信の海外版であるWeChatは米国人ユーザーに対して、グーグルとの提携に関する情報を伝え、「WeChatでグーグルアカウントとリンクし、グーグルアカウントの5人の知り合いにWeChatを紹介した場合、米国の数千軒のレストランで使用できる25ドル(約2500円)分のクーポン券をプレゼントする」とした。同キャンペーンは1月31日まで続けられる。テンセントは昨年3月に社内向けに送信したメールで、魅力的な米国市場に進出する意図を示していた。米国の微信ユーザーの発展・研究、取引先との関係構築、提携拡大などを担当する微信米国事務所が設立されたのだ。

インターネット業界の競争が最も激しい米国市場において、微信自身も業界内の観測筋も慎重な姿勢を見せている。アナリストは、次の二つの問題を指摘した。(1)文化の差および米国の通信(ショートメール)の発達により、インスタントメッセンジャーが大きな需要を持たない。(2)同業者との競争。フェイスブック、スカイプ、Twitterなどの世界的な大手SNSが、米国市場に根ざしている。

米国本土のインスタントメッセンジャーの最大手であるWhatsAppでさえ、米国での発展に行き詰まっている。もう一つの人気アプリである日本のLINEも、昨年になり米国進出を果たしたばかりだ。

しかしアナリストは、「グーグルの支援を受け、微信が成功する可能性が出てきた」と語った。IT調査会社のDeepfieldの昨年のデータによると、グーグルの通信量は北米地区全体の約25%を占める規模に達しており、首位であるばかりか、フェイスブック、ネットフリックス、インスタグラムの合計を上回っている。またグーグルは近年、アカウントシステムの拡大に取り組んでおり、フェイスブックなどのSNS大手と競争しようとしている。別の情報によると、上述したキャンペーンの他に、微信は海外市場でブランドイメージの構築に取り組んでおり、サッカー選手のメッシや台湾のアーティストの羅志祥(ショウ・ルオ)などをイメージキャラクターにしている。

フェイスブックなどの海外SNSとの競争を目指す一方で、微信はそのアカウントとリンクする提携を進めている。アナリストは、「海外市場において、既存のSNSのアカウントシステムを自社のために利用できる。これにより商品の機能とコンテンツを充実化し、競争・協力関係を構築できる」と分析した。

また一部の業界関係者は、「優遇戦略によるユーザー勧誘は、商品のアクティブユーザー率を維持する策ではない」と語った。微信が米国市場で名をあげるためには、具体的な機能の適応性について研究する必要がある。例えば中国で打ち出している決済サービス、資産管理サービス、ゲーム、ECサイトなどの機能は海外で通用するとは限らない。これらの機能は技術だけでなく、強力な環境と関係によるサポートを必要とするからだ。

情報源:人民網、北京商報