2016/03/21

銀聯カード支払いもスマホ決済 “爆買い”が加速か 

決済サービスを手がける「ビリングシステム」は、中国のデビットカード「銀聯カード」について、スマホアプリを用いた決済システムの提供を始めた。訪日中国人旅行客による銀聯の利用は多いが、これまで日本ではモバイル決済に対応しておらず、初の試み。2月の春節(旧正月)後も「爆買い」需要取り込みに向けた動きが加速している。

中国人旅行客は、スマホに観光情報などを閲覧できる専用アプリ「縦横日本」をあらかじめ導入しておき、その決済機能を使って支払いをする。利用代金は自分の銀聯カードと同じ口座から即時引き落とされる。店舗側では、タブレット端末などで専用サイトにアクセスし、QRコードを表示させるだけだ。

同システムでは銀聯だけでなく、テンセントホールディングスの「QQ Wallet」やメッセージアプリ「WeChat」のウイーチャットペイメントなどによるモバイル決済も5月ごろから可能になる。

この専用アプリは同社が中国企業と提携して開発。3月から東京・浅草の土産物店など4カ所で利用が始まっている。

同社は将来的に、中国電子商取引大手アリババの「Alipay」(アリペイ)にも対応させる。顧客が複数の決済手段から好みの方法を選べる利便性が高いシステムとして、売り込みに注力する。

中国人旅行客の“爆買い”需要に照準を合わせ、百貨店やドラッグストアなど小売業界は「爆買いシフト」を強化。若い年齢層に利用される「WeChat Payment」「QQ Wallet」「Alipay」などのスマホ簡単決済システムを競うように導入する動きが出ている。

三つどもえの競争が激しくなってきているところへ、モバイル決済が可能になった有名ブランド「銀聯」が殴り込みをかける格好となり、今後の乱戦が予想される。

日本政府観光局(JNTO)や観光庁のまとめによると、2015年の中国からの旅行客数は499万人に上り、同年の中国人の旅行消費額は1兆4174億円だった。

情報源:産経新聞