2016/03/14

「WeChat」は中国版LINE?それともFacebook?


今や5億アクティブユーザーを超えるメッセンジャーアプリ「WeChat」。LINEやカカオトークのようにチャットや音声、ビデオ通話などの機能を持っており、中国では高い人気を獲得しています。

日本のユーザーは少ないものの、中国人観光客向けに同アプリへの対応を行なっている企業も少なくありません。こちらの記事では、そんなWeChatの特徴や沿革などをご紹介します。

中国ではGoogleやFacebook、Twitter、LINEなどに対するアクセス制限がかかっていて、使用することができません。その代わりに、検索エンジン「バイドゥ(百度/Baidu)」、中国版Twitterと言われる「ウェイボー(微博/weibo)」などの独自サービスが浸透しています。

WeChatも同様に中国国内で大きなシェアを持っているアプリです。スマホ、パソコンから利用できるメッセンジャーアプリとして知られていて、LINEやFacebookと競合するサービスだと言われています。

WeChatの運営を行なっているテンセント(騰訊/Tencent)は、中国の大手IT企業。検索エンジンサービス「Soso.com」、SNS「Qzone」、オンライン取引決済サービス「Paipai.com」「Tenpay」など多岐にわたる事業を展開していて、「中国IT業界の覇者」として知られています。

また、人気オンラインゲーム「League of Legends」を運営するライアットゲームズ社、「Unreal Engine」というゲームエンジンで知られるEpic Games社の親会社であり、「世界最大のゲーム会社」としても有名。

テンセントは10年以上前から「QQ」というメッセンジャーアプリの運営を行っていて、WeChatはこの発展形にあたると言われています。QQでは、Skypeのようにチャットやビデオ、音声通話などが可能。さらに翻訳やオンラインショップ、メモ帳機能まで備えています。中国で開発・運用されているSNSではよく見られる多機能型のアプリです。

WeChatがリリースされたのは2011年。チャットや音声、ビデオ通話機能に加え、LINEスタンプのようにチャットで使える「ステッカー」、Facebookのように写真や文章を公開できる「モーメンツ」などの機能を搭載。QQ同様、かなり多機能です。日本ではよく「メッセンジャーアプリ、SNSを組み合わせたようなサービス」と紹介されます。

しかし、そのほかにも知らない人と知り合う「シェイク」などの機能やゲーム、翻訳機能もあり、実際にはその枠に収まらない機能まで持っています。強いて言えば、「LINEやFacebook、ランダムチャットサービス、翻訳サービスなどが使えるコミュニケーション用アプリ」といった感じになるのでしょうか。

WeChatの機能はまだあります。現在、注目を集めているのは、決済サービス「WeChat Payment」。WeChatのアプリをスマホで起動してQRコードを提示し、銀行口座からの引落しで支払いを済ませることができるというもの。スマホさえあれば1分足らずでスムーズに決済でき、店側もiPad端末さえあれば導入できます。

このWeChat Paymentは、中国を中心に4億人以上の登録ユーザーを獲得しています。このことから、WeChatは単なるコミュニケーションツールではなく、中国人の生活を支えるプラットフォームとして評されることも。

WeChat Paymentは2015年7月に日本に上陸しました。その後、大丸松坂屋などが中国人観客向けに導入することを決定。同年の流行語大賞では「爆買い」が大賞を獲得しましたが、その裏側にはこうした動きがあったのです。

WeChatは公開3ヶ月後の2011年4月から海外展開されており、すでに英語やスペイン語、ドイツ語、フランス語、日本語などに対応しています。日本ではまだユーザー数は多くありませんが、一部店舗では、すでに爆買いする訪日中国人向けにWeChat Paymentを導入しはじめています。もしLINEやFacebookなどのアプリよりも便利で使いやすいということになれば、日本でも大きくシェアを獲得していくかもしれません。

情報源:Medium

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