2016/06/14

スマホが手離せない中国の人たち

現代中国人にとりスマホは国民身分証と同等に重要


中国のインターネット人口は6.9億人。うち、6.2億人がモバイル機器でネットを利用している。スマホの普及が凄まじく、いわゆるガラケーを持っている中国人は見かけない。地下鉄車内の喧騒が和らいだのは、スマホをいじっている人が多いからだ。街なかでスマホを電話として使っている人を見かけることも、まず、ない。皆、指を動かしている。たまにスマホに話しかけている人もいるが、ボイスメッセージの吹き込みだ。

いま中国人からスマホを取り上げたら、以前わが家の高校生の娘から一瞬でも取り上げた時のような騒ぎが何億人分かになるのではないか。そんなこと、想像するだに恐ろしい。

中国の人々は「居民身分証」という国民IDカード(18桁の永久“マイナンバー”制となっている)を肌身離さず持つことが義務付けられている。現代中国人にはスマホも義務付け?と感じるほどだ。

スマホだけでほとんどの用が足りる!?


日本でお馴染みの無料通信アプリと言えばLINEだが、中国では圧倒的に微信(WeChat。中国語読み:ウエイシン)だ。便利ツールの中核をなすアプリと言っていい。文字・音声・映像によるコミュニケーションはもとより、代金決済機能を備えて活用の幅が格段に広がっている。北京で現金もカードも持たずに24時間生活できるかという“実験”を行った米CNN記者は、それが十分可能だったことを踏まえて「中国のスマホビジネスは米国のかなり前を走っている」と語った。億単位の巨大な消費マーケットを狙う者たちがアプリ開発・知恵出しにしのぎを削っている。

検索大手の百度が展開するBaidu Mapは、使いやすいナビだ。スマホの地図画面で地点をタッチすれば、交通手段ごとに最適なルートと所要時間を教えてくれる。地点間なのでドアtoドアの情報であり、歩く距離などを考えて好みの方法を探すことができる。近辺にどんな店があるか等の情報提供もかなり充実している。

店と言えば、日本でも一般的なグルメ検索がある。中国では大衆点評というサイトが抜きん出ている。店ごとに提供される「団購」という前売りクーポンがお得だ。7割引きのセットメニューなんていうのもあり、元の値付けを疑いたくなるが、写真付きなので確認できる。購入者はWeChatのような“ネット財布”を使い、サイト上で即決済する。現金は使えない。

店への往復にはタクシーを拾う場合も多い。最近日本で話題になったような配車アプリが便利だ。北京では、正式な認可タクシー以外に数種類の“白タク”が分類登録されており車種ランクごとに選べる。アプリを立ち上げると地図上に動いている車の絵が表示される。

配車アプリ画面に刻々と車が表示される

GPSで全て把握されているので、自分の近くに何台の空車が走っているかが分かる。行先を入力すると、乗車OKの運転手から電話がかかってきて乗車場所等の確認が行われる。スマホ画面には車番、運転手の名前などが表示される。支払いは、正規タクシーは現金、それ以外はスマホ払いのみの受付となっており、ここでもWeChat等が活躍する。

宴会の帰りにコンビニに寄ったら、現金を出したりおつりを確認したりするのが面倒だったりする。スマホで2次元コード(バーコードもしくはQRコード)を店員に示せば、ピッと読み取ってくれて支払い完了だ。中国ではデビットカードの利用者も多いが、なぜか中国ではサインが要るので、こちらの方が断然早い。

外国人には使えないサービスもある。先日、出張する際に高鉄(新幹線)を使った。事前に代理店で購入したチケットは紙製で自動改札機が使えない。スマホやPCで予約していた中国人は、必携のIDカードとスマホでさっと改札を通って行く。車内の検札もスマホで対応。楽なものだ。高鉄は中国IDが必要(パスポートではだめ)なので、外国人はチケットを買うしかないのだ。

情報源:中国日本商会

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