2016/08/26

杭州は世界最大のモバイル決済都市

携帯電話だけで、現金を1銭も持たずに、見知らぬ都市に行ったら、どんな感じがするのだろう。中国のネットユーザーの間で「ドイツ版Papi醤」と呼ばれるドイツ人の阿福さんが、このほど杭州を訪れて実際にその境地を体験してみた。

阿福さんは当日午前7時に上海市の自宅を出発。「阿里旅行」で杭州東駅行きの電車の切符を買い、「支付宝」(アリペイ)で決済した。

8時57分、高速鉄道の杭州駅を出た阿福さんは「芝麻信用」の「芝麻ポイント」を利用して傘とモバイルバッテリー装置「充電宝」を借りた。路線バスに乗ると、携帯電話で支付宝の画面を出し、「都市サービス」のページで「公共交通料金支払い」をクリックし、画面に現れた二次元バーコードをバスのスキャナーに読みとらせて、支払いは完了した。その後、前から行きたいと思っていた河坊街に行った。胡慶余堂へ行く途中で「武大郎焼餅」の店の前を通りかかったが、食べたくても現金がない。店の人にそう告げると、二次元バーコード装置が出てきたので、阿福さんはスキャンして代金を支払い、焼餅を食べることができた。

阿福さんはモバイル決済を利用して杭州料理を食べ、竜井茶を飲み、漢方医にかかり、公園で遊び、妻にみやげの花束も買った。食べて、飲んで、遊んで、楽しんで、一日旅行する間、阿福さんは一切現金を使わなかった。「世界30数か国、100都市に行ったことがあるが、現金を使わないで1つの都市を一日旅して回ったのは今回が初めて」という。

阿福さんのキャッシュレス体験は、杭州の消費者にとっては新しい日常でしかない。中国がインターネット金融で世界のトップを走る今、西湖の美しさでたたえられてきた杭州は、世界最大のモバイル決済都市になりつつある。食事は口コミを見て注文し、スーパーでは携帯で商品を選び、タクシーに乗れば支付宝で決済する。携帯電話でチャージするのも、水道・電気・ガス料金を支払うのも、資産運用するのも、今では珍しくなくなった。

現在、杭州のタクシーの98%がモバイル決済対応で、スーパー・コンビニエンスストアの95%以上で支付宝の決済サービスが使える。飲食店約4万軒のうち、2万2千軒でも支付宝が使える。美容院、カラオケ、レジャー施設などの産業も支付宝決済を後押しする。

情報源:中国青年報