2016/12/21

中国銀聯、QRコード決済への思惑

中国銀聯の狙いは業界基準だ。
AlipayとWeChatのQRコード決済は様々な支払いシーンで利用されており、決済アプリケーション仕様上にある程度まとまっている(例えば、スキャン決済や公式アカウント決済など)。しかし、セキュリティーに関する規定はAlipayとWeChatそれぞれの社内ルールで運用されているため、業界としての規範はまだない。銀聯はこの隙間を攻めて、「中国銀聯二次元コード決済セキュリティ規範」と「中国銀聯二次元コード決済アプリケーション規範」の2つ仕様を提案する。
「セキュリティー規範」
安全上、2次元コード、モバイル端末、パラットフォームなどのセキュリティー要件を定め、支払口座情報と資金決済の際の安全性を確保する。今後、銀聯及び銀聯などは2次元コードを提供するために、システム設計と製品開発の安全関連基準をベースとしたい。
「アプリケーション規範」
デジタル署名に基づいて、2次元コードの利用シーンと決済のセキュリティ・メカニズムを定義する。金融機関決済向けの2次元コードに適用する規定を提出することで、銀聯や銀聯は二次元コードの開発方式に参考できる標準的な基礎を提供する。

銀聯NFCとの補完関係である。
これまで多大な資金を投じた銀聯QuickPassは、モバイル端末のNFC装備標準化でさらなる普及を期待できるだろう。銀聯はこのタイミングでQRコード規範を提案する背景として、AlipayとWeChatのQRコード決済の普及にある。今年人民銀行が発行する第三四半期決済状況レポートによると、カード決済のトランザクション増が止まっており、モバイル決済の前年比は数十%の増加率を保っている。

銀聯はAlipayとWeChatのQRコード決済に市場を食われないように、中小加盟店に対して、多様な決済手段を提供し、既存のカード決済にQRコードを加えてアクワアリング銀行に提供する。大手加盟店やチェーンストアなどの決済金額と頻度の高いクライアントに依然として銀聯QuickPassを押し込むと筆者は考えている。

情報源:ChinesePayment.com