2017/01/04

2017中国フィンテックのトレンド予測

Eコマースのアリババや傘下の決済アプリのアリペイ、配車アプリ「滴滴出行」(ディディチューシン)によるウーバーの中国事業の買収など、中国のテック業界の動向が世界の注目を集めている。欧米企業は今やWeChatのようなモバイルアプリの成功から、何かを学びとろうとしている。Forbesは2017年は中国のフィンテックブームを予測している。

アーンスト・アンド・ヤングのリポートによると、中国の消費者の40%が、新たな決済手段を使っている。多くの人がアリババのアリペイやWeChatなどスマホの決済アプリを使う。

中国政府は2020年までに新たなクレジットスコアシステムの導入を目指しており、この事もフィンテックの成長を支えるだろう。政府は国民の買い物履歴、ソーシャルでの行動、その他の金融データに基づいてクレジットスコアを設定し、金融ローンだけでなく公務員の採用、旅行できる国などあらゆる審査への適用を計画中だ。アリババグループのアリペイや芝麻信用など8社がすでに、政府システムに組み込める信用スコアシステムを開発中だ。

また、P2P金融セグメントも引き続き成長が続くだろう。中国最大の消費者金融サイトの一つで、クレジットスコアを持たない中間層を対象にしたChina Rapid Finance(上海信而富企業管理)は既に100万人以上にローンを提供中だ。

中国企業は2016年、海外進出を加速させ国外でのM&Aに2,070億ドル(約24兆円)以上を費やした。M&Aと海外投資ブームは2017年も続きそうだ。進出先はヨーロッパ、米国、東南アジアに広がる。アリババの金融グループ会社、アント・フィナンシャルは最近、タイのフィンテック企業Ascend Moneyに出資した。

中国企業は2016年1〜9月、米企業に35億ドル(約4,100億円)を投じた。アナリストは、「2017年に勢いが衰える理由が見当たらない。欧米での投資はますます加速するだろう」と述べた。

国内マーケットを飛び越えて海外に進出する企業も現れている。モバイルツールプロバイダーの「Cheetah Mobile」(猟豹移動)は、北京に本社を置くが収益の半分以上を海外で上げている。上海を拠点とする動画SNSアプリの「Musical.ly」は、米国と欧州で最もダウンロードされているアプリの一つだ。

「中国の若い起業家は今や国内で成功を収めることよりも、海外での成功を第一に考えている」と関係者の一人は述べた。

情報源:Forbes、ChinesePayment編集