2017/01/19

各国が対中ビザ要件緩和、春節の観光客争奪戦

2016年中国の観光総収入は4兆6900億元(約76兆6667億円)に達して、前年比13.6%増加した見込みだ。国連世界観光機関(UNWTO)の試算によれば、16年の中国観光産業の国民経済に対する総合的貢献度は11%に達し、雇用への総合的貢献度は10.26%を超えて、世界の平均水準を基本的に維持したという。

今年の春節(旧正月、今年は1月28日)の連休に海外旅行に出かける中国人は、これまでのどの時期よりも多くなることが予測され、多くの観光目的地は引き続いて査証(ビザ)発給要件を緩和する、その他の措置を執るなどして、中国人観光客を呼び込み、各地で春節連休を過ごしてほしいと考えている。

中国最大のオンライン旅行会社・携程旅行網がこのほど発表した「2017年春節観光ビッグデータ報告」によると、17年の春節は旅行での年越しや海外での年越しがこれまでで最も人気を集めるとみられ、海外旅行客はのべ600万人を超える見込みだ。人気の高い10大海外旅行目的地は、タイ、日本、米国、シンガポール、オーストラリア、マレーシア、韓国、インドネシア、フィリピン、ベトナム。過去数年間に比べると、今年の団体ツアー価格の値上がり幅はかなり縮小するとみられる。

タイ観光ツアー商品の価格上昇幅が最も大きく、15%前後値上がりしている。また米ドルの値上がりを受けて、米国とフィリピンのツアー価格が10%ほど値上がりしている。一方、日本やその他の目的地へのツアー価格はほぼ変わらない。16年にはエジプト、トルコ、イタリアなどへの観光客が大幅に減少したため、こうした国々への春節団体ツアー価格も30%値下がりした。

1月23日から旅行に出発する人が目立って増加し始め、25日にピークを迎える見込みだ。旅行者の多くは「連休旅行熱」が沸騰する前に出発してしまおうと考えている。

多くの観光目的地が引き続きビザ発給要件を緩和していること、航空便が増加したこと、旅行会社がますます増加する自由旅行客を呼び込むために低価格の団体ツアーを打ち出していることなどが挙げられる。今年は10日間の休みを確保できるため、大勢の中国人観光客が米国やオーストラリアなどの長距離路線を選択するとみられる。またアラブ首長国連邦(UAE)、モロッコ、タイなどは最近実施した中国人観光客対象のビザ申請料金無料やノービザなどの政策が効果を上げつつある。UAEは到着ビザを実施し、モロッコはノービザ政策を徹底させており、香港地区や台湾地区といった従来の連休観光旅行の重要目的地は、こうした国々に客を奪われている。

情報源:参考消息網

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