2017/02/09

中国のモバイル決済が静かに世界を征服している

欧米では、EMVの導入が予定より遅れているが、中国はモバイル決済が人気になり、一気に普及しているようだ。マーケットリーダーであるAlipayと巨大なSNSのWeChatが市場シェアを獲得するために、モバイル決済分野で激しい競争を繰り広げている。

さらに、両者のモバイル戦争が国内に止まらずに海外にも広がっている。現在、中国のモバイル決済プロバイダは、中国人観光客のモバイル決済のためにグローバルステージで戦っている。

中国の大手調査会社iResearchによると、中国のモバイル決済取引金額は2015年に10兆元(1.45兆ドル)に達し、2017年には22兆元(3兆2050億ドル)に達すると予測されている。しかし、NFC決済を持つアップルとサムスンが努力したにもかかわらず、2015年には僅か88億7,000万ドルだった。 別の中国モバイル決済市場の調査で、「中国のモバイル決済が生活のすべての側面に浸透し、日々の生活習慣を変えた」と結論を付けた。

近年、モバイル決済の爆発的な成長により、中国はモバイル決済の世界的リーダーになっている。オンライン、オフライン、企業間、個人間でのモバイル決済に馴染んだ中国人が海外に行く際に同様な決済手段を求める。それは中国の決済プロバイダが海外のフロンティアに進出するきっかけとなる。

海外の目的地、ホテル、小売店、レストラン、観光スポットなどでは、以前より決済手段が多様化になっている。これまでは、中国の銀行らが設立した銀行間ネットワークである銀聯を受け入れることは、中国人の決済のゴールドスタンダードだった。幸いなことに、WeChat Pay(Tencent)とAlipay(Alibaba)の間の熾烈な競争を前に、中国のモバイル決済プロバイダは、広範な現地パートナーシップとマーケティングプログラムを実施することで、急速に海外に拡大するために最善を尽くしている。

現在、中国のモバイル決済の半分を占める市場リーダーであるAlipayは、中国人観光客が頻繁に訪れる旅行先で、「飛行機の未来」プログラムを推進している。実際には、航空会社と直接提携し、機内購入のモバイル決済ソリューションも提供し始めている。 Alipayはまた、小売業者や宿泊施設のプロバイダーなどのあらゆる種類のPOS運営会社のAlipay決済ネットワークの拡大を支援している。中国人観光客の人気観光地で、地元のPOS運営会社と長期的な戦略的パートナーシップを提携した。パートナーの中には、ヨーロッパのIngenico、Concardis、Wirecard、Zapper、東南アジアのAscend、日本のRecruit、韓国のKICCがある(Alipayの海外進出戦略)。近日、米国に本拠を置く主要な送金会社であるMoneygramの買収を発表した。

Alipayにとって、現地のプレイヤーと緊密に協力することは、海外のモバイル決済ネットワークを拡大するための重要な作業であり、既にそれぞれの市場で強力な足場を持っている主要な非中核企業に接続している。 Alipayを受け入れることを希望する現地企業にとって、中国のモバイル決済への拡大は、既存のPOSプロバイダに連絡して決済端末をアップグレードすることと同じくらい簡単に行うことができる。

一方、WeChatは、世界中のマーケティング担当者のブランド認知度が高まり、中国のモバイル決済を受け入れようとしている海外企業のための選択肢になることに賭けている。WeChatはまた海外への展開を拡大するために現地パートナーシップを開始しているが、これまでAlipayが築いている現地パートナーの数に比べて遅れている。その中、有名なローカルパートナーには、タイの銀行とオーストラリアのフィンテック会社がある。

情報源:JingDaily、ChinesePayment翻訳編集

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