2017/10/02

Alipayの「芝麻信用」格付けが猛威

中国では支付宝とそのQRコードが猛威を振るっている。Alipayは毎年8月8日に無現金日を設定し、現金不使用社会への広報宣伝活動を続けている。信用至上の社会が目前に迫っている。その信用審査の主役も今やアリババだ。

芝麻信用とは、アントフィナンシャル旗下にある、独立した第三者信用情報機構である。2015年1月、中国人民銀行が設立準備を認めた8社の信用情報機構のうちの1つである。

芝麻信用は「身分特質」「履約能力」「信用歴史」「人脈関係」「行為偏好」の5項目について個々人の点数を算出し、総合点で格付けしている。アリババのネット通販履歴、モバイル決済データ、ネット金融データ、さらに公安ネットなど公共機構のデータ、および協力機関のデータも加味した精緻なものだ。予約した配車アプリのキャンセル、水道光熱費などの未払いなど些細なデータも点数に影響を与える。

これで銀行の伝統的信用データではカバーしきれなかった、信用カードの無い者、学生、自由業者など、草の根の群衆までみなキャッチしてしまう。

点数は最低350点、最高950点で信用の高低を5つに分けて表現する。350-550を「較差」、550-600を「中等」、600-650を「良好」、650-700を「優秀」、700-950を「極好」と分類している。

600点以上の高い信用になると、さまざまな優遇策を享受できる。以下5つを紹介する。
  • シェアサイクルの保証金不要。芝麻信用は、ofo 小藍単車、優拜単車、funbike単車、1歩単車のシェアサイクル5社とともに、650点以上の顧客に対し、保証金、利用料金とも無料という販促キャンペーンを行った。その結果を受けた9月末、芝麻信用は650点以上の人に対し、新しく武漢、福州、長沙など11の都市で、ofoの保証金、利用料金とも無料にすると発表した。これで650点以上のofo無料都市は25都市になった。
  • 傘の無料レンタル。600点以上の顧客に対し、保証金なしで雨天の雨傘レンタルを可能にした。現在蘇州のケンタッキー店から開始したレンタル置き傘は、マクドナルド、コンビニへも広げ、やがて全国に展開する予定。利用方法は、QRコードを読み取るだけである。
  • 電気自動車レンタルの保証金免除。PANDA用車(重慶市本社の電気自動車レンタル会社)と提携、650点以上の顧客は保証金を免除する。この操作もQRコードを読み取るだけで済む。
  • 貸本サービスも保証金不要。杭州市で始まっているもので、本は宅配会社が届ける。
  • 通話料後払い変更可。中国聯通(3大電信会社の1つ)と協力関係を深め、芝麻信用650点以上の顧客は、通話料先払い契約でも、後払いに変更できるなどさまざまな優遇策を得られる。
われわれの未来は“信用至上社会”である。芝麻の点数は、生活にとって重要となるばかりである。中国人の人生は、本当に芝麻信用の格付け次第になりつつある。支付宝でモバイル決済を抑えている分、Googleの個人情報蓄積よりも上位のレベルにあるだろう。

情報源:今日頭条、ZUU online

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