2017/11/10

中国の無人店舗が新人工知能時代に突入

中国では、無人コンビニはまだ完全に普及してはいないものの、人工知能の時代に急速に突入している。無人スーパー・繽果盒子(Bingo Box)は最近、人工知能を活用した新型無人小売りシステム「小范FAN AI」を打ち出した。同システムは、画像認識、人工知能、ビッグデータ、機械学習技術を融合し、サプライチェーンから商品管理、販売促進までの販売チェーンを開通させ、データ収集をより正確に行い、商品管理を秩序よく行い、販売促進を効果的にすることができる。

同システムでは、これまで広く使用されていた自動認識技術RFIDに変わって、画像認識技術を採用することで、商品にラベルを貼る手間を省いて人件費の節約につなげるほか、技術改良コストも抑えることができる。その他、同システムのレジでは、画像認識、超音波、センサーなど、マルチ交差検証を採用することで精度は99%以上となっている。繽果盒子の創始者・陳子林氏によると、画像認識技術の研究開発に1年かけ、機械学習、画像認識、センサーなどの技術を組み合わせた。

その他、あまり注目されることはなかった商品棚が、「スマートデータ収集センター」になっている。繽果盒子が打ち出した「ムーブメント商品棚」は、カメラを通して、商品棚の上の全ての情報を読み取ることができ、顔に関するデータ、視覚データ、動作データなど、ユーザーの行動に関する情報を人工統計よりさらに正確に収集し、バックグランドに最先端の資料を提供することができる。また、この商品棚には専用のモニターが搭載されており、必要に応じて随時商品の値段を変えたり、状況に合わせた販売促進情報を表示したりできる。従来の商品棚と比べると、ユーザーに接触する新しいルートで、無人小売りシステムの中でも重要な位置を占めている。

新システムはフロントエンドで、ムーブメント商品棚と画像認識を通して決済し、正確なユーザーの行動データをリアルタイムに収集できる。その際に、効果的に手配、エキスポートし、店側にプランを提供できる、強力なバックグランドシステムが必要になる。「小范FAN AI」のバックエンドは、人工知能、ビッグデータで、バックグランドのスマート在庫管理システムを通して、商品の販売、在庫の状況をすぐに知ることができる。システムはサプライチェーン情報や販売データを通して、仕入れや販売促進などに関する販売計画を立ててくれる。また、最先端の防犯リカバリーシステムと組み合わせて、各店舗の正常な運営を確保する。繽果盒子は、「小范FAN AI」を通して、今後増える店舗の管理、運営を行い、市場での地位を強化する考えだ。

取材では、最小で4人からなる運営チームで、繽果盒子40店舗を管理でき、各店舗の運営コストは従来のコンビニの15%にすぎないことが分かった。「小范FAN AI」は、新しい店舗に導入され、ムーブメント商品棚、画像認識技術は今年中に商用化されるという。

無人販売業界にとって、コピーし、大規模化できるかは大きなカギとなる。陳氏は、「店舗展開の必要に合わせるために、半年かけて組み立て式の店舗を打ち出した。それを採用することで、ほとんどの場所へ店舗設置することができ、輸送コストや施工コストを大幅に削減することができる。また、組み立て式の店舗は、将来のハードウェアのグレードアップのために基礎を据えることができる。現在、組み立て式店舗の研究開発は既に終了し、量産の段階に入っている。今年末には、毎月3500台を作ることができるようになるだろう。つまり、今後数ヶ月、当社の店舗拡大のペースは一層加速するということ」としている。

統計によると、2016年8月に、中国で初の無人コンビニが設置されて以降、繽果盒子は他のブランドに勝るペースで店舗拡大を進めている。今年9月28日の時点で、繽果盒子は北京、上海、広州、深センなどの一線都市を含む中国22都市に158店舗を構えている。同社は今後、中国東部地域の人口密度が高いエリアで運営テストを行った後、人口密度の低い内蒙古自治区オルドス市で、無人コンビニの展開を試みる計画だ。

情報源:経済日報