2017/11/09

京東、自前「JDドットコム」で東南アジア攻略

中国のインターネット通販2位の京東集団は2日、タイ小売最大手セントラル・グループと同国で通販サイトを開くと発表した。京東が中国やインドネシアで展開する通販サイト「JDドットコム」と同じプラットフォーム。ライバルのアリババ集団が現地ネット通販大手への出資を通じて東南アジア市場に進出しているのに対して、京東は自前で攻略する考えだ。

新サイト「JDセントラル」は2018年4月をメドに開設する。セントラルの百貨店などで扱う海外ブランドの衣料や化粧品の他、タイの青果物や地方産品もそろえる。中国のJDドットコムからでもタイの商品が購入でき、タイからは中国の電化製品なども買えるようにする。

決済サービスも構築する。タイではまだ電子決済が広く普及しておらず、ネット通販の支払いは代引きが主流だ。京東に出資する騰訊控股(テンセント)の技術も活用し、スマートフォン(スマホ)を使った決済などを開発する。京東とセントラルはサイトや物流、決済などの構築に175億バーツ(約600億円)を投じる。

京東はJDドットコムのプラットフォームを東南アジア全域に広げる考えだ。バンコクで2日に会見した劉強東・最高経営責任者(CEO)は「タイは人口が多く、インフラが整っている」とし、同国を地域の物流や商品供給の拠点とすると話した。

東南アジアのネット通販最大手はアリババ傘下のラザダ。だが、市場全体が小さいため「勝者はまだ決まっていない」(セントラル)。グーグルなどの調査によると、15年に55億ドルだった東南アジアのEC市場は25年には880億ドル規模となる見込み。

情報源:日本経済新聞