2020/02/26

新型コロナウイルスで、デジタル人民元が加速する可能性

デジタル人民元の発行に向けた動きは着実に進んでいる。中国人民銀行は1月10日、フィンテックに関する自らの取り組みのレビュー「盤点央行的2019 金融科技」をウィチャットで発表した。トランプ大統領のツイッターでのつぶやきが注目されるように、中国人民銀行のウィチャットでの発表も重要なメッセージを含んでいる。 

中国人民銀行は、同レビューの中で、デジタル人民元について、「法定デジタル通貨の全体的な設計、規格の標準化、影響の研究、複数機関による調査実験が基本的に完了した」と公表した。

元中央銀行総裁のLihui Li氏は、2インタビューでコロナウイルス(COVID-19)が影響し、中国人民銀行の中央銀行デジタル通貨(CBDC)発行計画が加速する可能性があることを指摘した。Li氏は、以前人民銀行の総裁として指揮しており、現在は中国のインターネット金融協会のブロックチェーン部門を指揮している。

コロナウイルスの感染経路として、空気感染や飛沫感染があると言われている。政府は、物理的な現金によるウイルスの拡散を防ぐために古い紙幣を隔離し、新しい紙幣を約9兆円市場に投入した。ウイルスの発生源である武漢市では、春節前に630億円の新札を投入している。

しかし、数百万の人々が政府の命令により外出を制限されているため、直接紙幣で支払うことは困難となっている。そのため、紙幣の代替えとなるデジタル通貨として、開発が進むだろうとLi氏は語る。

Li氏は、中央銀行が支配するデジタル通貨の採用は、中国の小売市場の需要に依存しており、電子決済プラットフォームであるAlipayとWechat Payが以前支配していると述べている。
中国の最新の電子決済プラットフォームは非常に成熟しており、WeChat PayとAlipayのオンライン決済プラットフォームは世界で1位と2位にランクされています
小売ビジネスシーンに適用されるデジタル通貨の開発見通しは、市場の選択にある程度依存しますが、デジタル通貨の効率・コスト・利便性・およびそれによって決定される商業価値の経済的規模にも依存します
現金取引における新たな脅威が発生した以上、モバイル決済など紙幣を使わない決済方法の需要が増え、紙幣の仕様はより減少して来ることは想像しやすいが、Li氏が指摘するように、デジタル通貨の需要が増加するかどうか、今後の動向に注目していきたい。

情報源:China Daily

0 件のコメント:

コメントを投稿