2015/06/15

アリペイ与信スコアの活用ービザ申請に

今後個人の信用がビザ申請時に一役買うことになりそうだ。7日、国内初の個人信用情報機関「芝麻信用」が全国範囲の信用測定を行った。支付宝(アリペイ)ユーザーは自分の信用値「芝麻ポイント(個人の信用を350~950ポイントで評価、高いほど信用がある)」を簡単に調べることが可能となり、芝麻信用はアリトリップ(阿里旅行・去啊)と合同で「信用ビザ」サービスを提供することとなった。昨日より、700ポイント以上の芝麻ポイントをもつユーザーは芝麻信用報告を利用してシンガポールのビザを申請することができるようになり、資産証明や在職証明、戸籍証明といった煩雑な書類が不要になる。6月末には、芝麻ポイントが750ポイント以上であれば、ユーザーはルクセンブルクのビザ申請が可能となり、ヨーロッパのシェンゲン圏26カ国の自由な往来が可能となる。

芝麻信用はアリペイの親会社であるアリ金融サービスグループが年初に提供を始めた信用サービスで、アリペイユーザーは自分の芝麻信用機能を利用することが可能となる。北京青年報の記者がこのサービスを試用し、アリペイウォレットの「財富」をクリックすると、自分の「芝麻信用ポイント」を簡単に調べることができた。

今年1月、中国人民銀行は「個人信用調査業務の準備に関する通知」を発表、芝麻信用を含む8つの機関に個人信用調査業務の準備を指示し、6ヶ月間の準備期間を与えた。同月末、芝麻信用は国内で初めて個人信用ポイントを発表し、初の小規模な測定を行い、ホテルやタクシー、金融といった分野の業界とともに様々な新しい信用サービスを展開した。

煩雑なビザ申請手続きは、海外旅行を望む中国人の苛立ちの種。在職証明、戸籍証明、身分証、個人情報登記表、会社の営業証明副本コピー・・・。旅行代理店に依頼するとしても、様々な書類で信用を証明する必要があり、こうした書類を揃えるためには多くの資金と時間が削られ、多くの人が証明不足として発給を拒否され、大きなショックを受ける。旅行サイト「窮游網」は全国のユーザーのシェンゲンビザ申請の失敗例を紹介するコーナーを特設しているほどだ。

申請条件の厳しさと提出書類の多さから、シェンゲンビザは「世界一申請の難しいビザ」の一つとも囁かれている。ある公開情報によると、これまで施行されてきた規則では、ルクセンブルクビザの申請には戸籍証明、身分証明書とそのコピー、航空券とホテルの保険支払い証明、在職証明、収入証明書類など10種にのぼる書類が必要だ。

そんな中、国内初の個人信用ポイントを管理する芝麻信用は、現在大使館や旅行代理店と協力してビザ発給の条件緩和策を検討している。芝麻信用とアリトリップ、ルクセンブルク大公国在上海総領事館は近日、正式に協力協定に調印。今後芝麻ポイントが750ポイント以上のユーザーであれば、アリトリップを通じて、シェンゲン圏26カ国の一つであるルクセンブルクの「信用ビザ」を取得することができ、また、シェンゲンビザの規定に基づき、ルクセンブルクのビザを取得する旅行客はシェンゲン圏を自由に行き来することが可能となり、他の国のビザを改めて申請する必要がなくなった。

ルクセンブルクが芝麻信用の「信用ビザ」を支持したことで、今後中国人観光客のルクセンブルクシェンゲンビザ申請手続きにおける作業は大幅に軽減される。情報によると、ルクセンブルクの「信用ビザ」サービスは6月末にアリトリップのホームページで正式に提供を開始する。シンガポール「信用ビザ」サービスもすでに正式に提供が始まり、アリトリップの電子ビザ窓口で、芝麻ポイントのが700ポイント以上であれば、在職証明や個人情報登記表、戸籍証明、身分証およびそのコピーといった書類なしで簡単にシンガポールビザを申請することが可能できる。

シンガポールとルクセンブルクは芝麻信用のビザ発給分野における第一歩に過ぎない。アリトリップ、芝麻信用はイギリスや韓国、日本、スリランカなどの人気の観光国とのコンタクトを続けており、今後これらの国々の「信用ビザ」の支持が期待できるという。

情報源:北京青年報